GVBインプレッサとKZ1000とCBRと。

インプレッサGVBとCBR250RRとKZ1000の整備記録と備忘録ですが良くも悪くも誰かの参考にでもなれば幸いです。※Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。

ボロボロのKTCの両開き工具箱をレストアした話

錆びてボロボロの工具箱を入手しましたので、それをキレイに補修しまして。

 

今回の作業も動画にしてみましたので、よろしければ見てやってください。


www.youtube.com

 

入手したのはKTCの両開きの工具箱です。

詳しい年式は分かりませんが、現行のモデルではない、少し前のモデルだと思います。

現行の両開きの工具箱はもっとカッコいいので、本当は新品でそちらを購入しようと思っていたのですが、『中古品を買って自分で直したりするのも面白そう!』という思い付きで、しなくても良い苦労をすることになりました。

あちこち塗装が剥がれて錆が多くあります。

穴が開いているほど酷い事は無いので、そのままでも工具箱としては使えるのは使えそうですが、この工具箱は家の中で使用したいと考えていますので、部屋の中での使用に足る状態になるよう、塗装しなおしてキレイにしてみたいと思います。

 

↓内部も錆びています。

 

そのままでは塗装ができませんので、可能な限り分解してみます。

 

この工具箱の各部品は全てリベットで留めてあります。

分解する時にはボルトナットで固定してある方が助かるのですが、そもそも工具箱を分解する事なんて普通は無いので、出っ張りが小さくなるリベットの方が良いのでしょう。

 

ドリルでリベットの皿部分を削って飛ばします。

 

皿部分が外れれば、裏からペンチでつまんで引っこ抜くことができます。↓

同じ要領で箱に付いているリベットを全て外します。

↑フタと内部の稼働部分の連結部分は裏側からドリルで削りました。

 

底箱とフタのヒンジの部分は長い棒が通してありますので、まずちょうどいい太さの棒を使ってコンコンと少し押し出します。(手元にちょうどいい太さのピンポンチが無かったので古くなったドリルの刃をポンチ代わりにしてハンマーで叩きました。)

うまく中の棒を押し出すと反対側に飛び出てきますので、それをプライヤーでつまんで引っ張り出します。

もっとなかなか抜けなくて苦労するかと思ったのですが、意外にもスムーズに引き出すことができました。

 

箱に付いているリベットを全て外して部品ごとに並べてみました。

中身の黒い可動する部分は普段から内側にあるだけあって、小傷はあれどサビはほとんど無いのと、これ以上分解すると元に戻すのが大変そうなので、洗浄するだけにしておきます。

上段のトレイは1つが紛失してしまったのか、購入時から1つしかありませんでしたので、部品単体で購入できないかといろいろ検索してみたのですが見当たりませんでした。代わりとなるようなちょうどいいサイズの物を探してみたり、FRPなどで作成してみたりしようかとも思いましたが、それは後からでも可能なので、とりあえず一旦保留にします。

 

まずはホコリや汚れを洗浄します。

使ったのは食器洗い用の中性洗剤です。

しっかり水洗いしたら乾燥させて、いよいよ塗装を剥離していきます。

ホルツの塗装はがし液を使います。

皮膚や粘膜に触れるとかなりマズいようなので、厚手のゴム手袋とメガネは必須です。

特にメガネは絶対した方が良いです。どんなに気を付けていてもピッと飛んだりすることがありますから。

塗装はがし液をカップに少量とって、それを刷毛で塗ります。

刷毛は使い捨てのつもりで100円しないお値打ち品です。

塗装の上にはがし液を塗るとみるみるうちに塗装が浮いてきます。

数秒~数十秒で浮いてきます。

もっと時間がかかるのかと思っていましたので驚きました。

気持ち良いというか、気持ち悪いというか、何とも複雑な気持ちになります。

塗装が浮いたらそれをスクレーパーやブラシでこすって除去します。

塗装が浮くとはいっても細かい部分が残ったり、なかなか剥離できない部分があったりで、少し塗っては剥がし、少し塗っては剥がしの繰り返しで結構大変でした。

↑あらかた剥離することができました。

ヒンジ部の細かい隙間部分の塗料がなかなか取り除けなかったりして、かなり時間がかかりました。気持ち良いのは最初だけで、かなり根気が必要な作業という事が分かりました。

 

古い塗装を剥離することができましたので、サンドペーパーで足付けをして、塗装していきます。

底部は少し歪みがあったので、整えられないかなと思い、木材などを当てがって少し叩いてみたのですが、あまりうまくいきそうになかったので気にしないことにしました。

途中で色んなことを気にし始めると嫌になってくるので、細かいことは気にせず勢いでどんどん進めていきます。

 

↓まずはサフェーサーを吹きます。

この時点でもう『かなりキレイになったなぁ感』があります。

 

でもまだ全体の半分です。まだ更に表面積の大きい『フタ』があります。

すでに『あまり好きじゃない作業』にランクインしつつある塗装の剥離を継続します。

「Fit」と書いたステッカー(謎)カロッツェリアのロゴも塗装と一緒に剥がしながら、サフェーサーを吹くところまで、同じ手順で作業します。

 

↓塗れました。

実はフタの裏側は塗装は剥離せず、もともとの塗装の上からサフェーサーを塗りました。(最低限サンドペーパーをかけて足付けはしました。)

というのも、(剥離するのに疲れたので妥協・・)やはり内側だからなのか塗装の傷みも少なく錆びもありませんでしたので、上から塗っても大丈夫だろうと。

 

サフがしっかり乾燥したら、いよいよ色を塗ってきます。

今回はマツダの純正色【20PイノセントブルーMC】です。

紺と青の中間のような色で、暗めの青色です。

なぜこの色にしたのかというと、それは在庫があったから

以前マツダRX-7FD3S)に乗っていたころにバンパーを補修するためにたくさん購入し、余っていたので消費することにしました。

塗り終わったのがこちら↑

塗ってから気づいたのですが、この色、よくある工具箱の色にそっくりです。

ホームセンターとかで売っている金属製の筐体の工具箱。

塗る前はFDカラーだと思って意気揚々と塗ったのに、なんだかオリジナリティの欠ける雰囲気になってしまいました。

どうせなら黄色とかオレンジとかにすれば良かったと若干後悔。

でも塗装自体は上手に出来ましたので気を取り直してクリアも塗ります。

クリアは水性のシリコン塗料を使いました。

塗る量が足らなかったのか表面の仕上がりが少し柚子肌で不満が残りましたが、このころになると疲れてきていて早く作業を完了させたいという気持ちが優先してきていますので、これで良しとして次の工程に移ります。

 

次はメッキ部品たちの研磨です。

大好きなPIKALでせっせと磨きます。

エスピカールを付けて黙々と磨きました。

画像の手前がピカール後、奥がノーピカールです。

こういう作業は目に見えて違いが分かるので楽しいです。

ただ、こだわり出すと無限にやり続ける羽目になりますので、一定のところで妥協が必要です。(最近の私はすぐ妥協できるようになりました。笑)

 

工具箱内部の可動する黒い部分は、予定通り洗浄するだけにします。

前オーナーが取り付けた(?)プラ板&ガムテープの仕切り板もキレイに取り去ってやりました。

 

さて、いよいよ組み立てていきます。

まずは底部分。

この工具箱を入手した時から何も付いていなかったのですが、底の4か所に穴が開いています。

恐らく足が付いていたのだろうと思われる穴です。

そこにホームセンターで調達してきたゴム足を付けます。

ゴムにM4のボルトを通して内側からナットで固定します。

工具箱を開けたときに目に入る部分ですし、袋ナットにしました。

少しでも見た目を良くしたいのと、指が当たったりした時に角ばっていない方が良いだろうという配慮(?)です。↓

下から見るとこんな感じ↓ばっちりです。

あとは分解したときと逆の手順で組み立てていくだけです。

もともとリベットで組付けてあった部分は全てボルトナットに置き換えます。

M4のボルトで場所によってプラスだったり六角だったりと頭の形状を変えて、こだわっている感を出します。

底部分とフタのヒンジになる部分には、もともと刺さっていた棒を差し戻して接続します。

外した時と同様、もっと差し込むのに苦労するかと思ったら、意外にもスルッと入って感動しました。

フタを開いたときに可動する内部との接続部分は(説明難しい)しっかり締め付けて固定してしまうと動かなくなってしまいますので、ダブルナットで固定しました。

フタと金具はフリーの状態で、ナットとナットで固定されていて抜けない状態。(説明難しい)

最後に取っ手のカバーを取り付け

ここはボルトの長さが大事です。

あんまり長いと飛び出してしまい、反対側のフタと干渉してしまうので、ちょうどいい長さの物を用意するのがポイントです。

 

という事で完成しました。

ちゃんと機能的にも問題なし!

最初がコレ↓

作業前の状態と比べるととてもキレイになりました。

塗装のクオリティが素人+αですが、自宅で使用するだけですし大丈夫な品質でしょう。

強いて言えば、もっとオリジナリティと言いますか、せっかく塗ったのならあまり他にない色にすれば良かったかなぁと。

でも家の中に置く事を考えると落ち着いた色の方が散らかって見えないので、これはこれで良い!とします。

 

塗装剥離剤をちゃんと使用した事が今まであまり無かったので、すごく良い経験になりました。

やっぱりボロボロの物をキレイにするのは楽しいです。

しかし、KTCの新品の工具箱を購入するよりは安いですが、実際のところ作業には数時間を要していますし、中古の工具箱代・各種溶剤・塗料代などを考えると、金銭的にすごくお得というわけでもないです。

なので作業を楽しめる人にはおススメですが、純粋に工具箱が欲しい人は新品を買った方が良いと思います。

(だからこそ、もっと変わった色にして自分で塗らなければ手に入らない色の工具箱にすれば良かった。何回言うねん

 

ちなみに、この工具箱は奥さんの趣味のレザークラフト道具入れに就職しました。

長く使ってもらえると良いな~。

YAMAHA SR400 シフトチェンジができない状態の修理をした話

またしても自分のバイクではないのですが、頼まれてバイクの修理をする機会がありまして。

もちろんバイクの整備は本職では無いですし、何かあったりすると嫌なので他人のバイクを整備するのはあまり積極的にやりたくは無いのですが、「おもちゃにしても良い」と言って頂けましたので、自分の経験値にさせてもらおうと思って取り組んでみました。

 

ちなみに今回の作業はめずらしく動画にもしてみましたので、もしよければそちらもぜひご覧ください。


www.youtube.com

 

車両はYAMAHAのSR400です。

ほとんどノーマル(に見える)で、あまり積極的にメンテナンスされてなさそうな感じです。数年ぶりにエンジンをかけたと言っていたような・・。

とはいえエンジンはキック数発ですんなりかかったようで、ちょっと整備すれば普通に乗れそうなコンディションに見えます。

 

■故障内容■

症状としてはシフトチェンジができないというもので、シフトペダルが上にも下にも動きません。

ギヤは入っていない状態のようで、クラッチを繋いだ状態でもリアタイヤはクルクル回ります。ただ、その状態なのにニュートラルランプは点いていません。

 

エンジンをかけた状態で、シフトアップしようとしても全く微動だにせず。逆にシフトダウンしようとするとダダダダダと干渉するような異音がします。

 

しかも走行中にこうなった!という事で、シフトフォーク各ギヤが異常な感じが濃厚です。ミッション内部の確認をするという事はエンジンを降ろして腰下を分解することになるのかとこの時点では超憂鬱です。

 

なんにせよ外から眺めていても原因は分かりませんので、順番に分解していこうかと思います。

 

エンジンを開けますので、まずはエンジンオイルを抜きます。

SRはエンジン下部とフレームの2か所にドレンボルトがあるので順番に抜いていきます。

↓エンジン下部

↓フレーム前部

フレームからオイルを抜くときは画像のようにテープを貼ってから抜くと、フレームの下の方までつたっていってしまうのを防げます。(作業前に先人の知恵を拝見して勉強しました。)

 

オイルが抜けたらエンジン右側面にあるオイルフィルターカバーを取り外してフィルターも外します。

ボルト3本で留まっていますが、下のボルトを緩めるとオイルが流れてきますので注意です。

 

続いて右側面のエンジンカバーを外すのに邪魔なものを外します。

・キックペダル取り外し

ボルトを1本抜けば取れます。

 

・右ステップ取り外し

ナットを2個外せば取れます。ワッシャーあるので落とさないように注意。

 

・リアブレーキペダル取り外し

ボルトを1本抜けば取れます。

 

マフラーは付いたままでも問題なさそうでしたので、エンジンカバーのボルトを全て外してカバーを取り外します。

↑画像の赤い矢印で示した2か所は『位置決め用のカラー』が入っていてボルトの種類が違いますので注意です。(混ざってしまっても分かると思うので別に注意ってほどでもないかもです。)

 

全てのボルトを抜いたら、パカッと開ければ外れます。

※若干固着していたのでプラハンマーで少しコンコンと叩きました。

 

ここを開けると第一容疑者が見えますので、クラッチの左下あたりをのぞき込んでチェックします。

位置的には車体左側にあるシフトペダルのちょうど反対側。シフトペダルの動きをシフトドラムにつたえるギヤ的な部品です。(この部品なんて言うんですかね?)

↑この時点でもう何か変なのでですが、クラッチが邪魔でよく見えませんし、触れもしないので仕方ないのでクラッチも外します。

 

クラッチはスプリング+ボルト6本を外せば外れます。

ボルトを抜いたら押さえの部分とプッシュロッド(?)を抜きます。

この真ん中の穴のさらに奥に反対側に繋がるシャフトが入っていて、磁石などで誘引したり車体を傾けたりして抜くらしいのですが、今回の作業的に抜く必要もないですし、摩耗状況をチェックするつもりもないので入れっぱなしにします。

 

クラッチ板は嵌っているだけなのでそのまま抜きます。

本来なら、せっかく外したのでクラッチ板もスプリングも、厚さ・長さを計測して、摩耗状況やへたり具合を判断するところですが、今回はあくまで人のバイク!

故障診断を頼んだら

『〇万円の部品を交換した方が良いですよ!』ドヤッ

って言われても面倒だと思いますので、今回は知らぬが仏で計測すらしません。

 

次に真ん中のボルトを緩めてハウジングを取り外します。

このボルトはクルクル回るので、回り止めの工具を使用して緩める必要があります。が、横着してインパクトでブルンッと緩めました。

※でもインパクトがあれば良いというわけでもないです。なにせ、組み立てるときには締めないといけませんからね。さすがにインパクトで締めるわけにもいかないですし。

 

で、クラッチハウジングを外すとこうなりまして

やっとこさ問題の箇所がよく見えます。

↑画像の左側の部品がシフトペダルに繋がっていまして、ペダルを上下に動かすと連動して動いて画像右側の部品を動かします。右側の部品が動くと奥でつながっているひっかける爪のような形の部分が動いてシフトドラムを回す。という構造のようで特に破損している様子もないのですが、位置がおかしいです。

下がった状態で止まっています。

シフトダウンしてペダルを下に踏んだ状態の位置、と言いますか・・

 

ペダルを操作していない状態であれば正しい位置は↓ここのハズです。

 

ペダルを踏んだ状態で止まってしまっていますが、元の位置に戻すためのリターンスプリングは作用する位置にあるようですし、スプリングが機能していないだけなら上にも下にも動かない訳ないので、つまり踏み込んだ位置で何かがどこかで噛みこんでしまっている。しかもギヤが入っていないのでギヤ抜けの位置で。ということになります。

幻の0速みたいな?知らんけど。

 

このあたりで本格的に嫌な予感を感じつつ更に分解を進めます。

 

まず右側の部品(名前何って言うんでしょ?)は、クリップで留まっていますのでマイナスドライバーで外します。外れた瞬間飛んでいくので注意。隙間にでも入ったら超めんどくさいです。

 

左側の部品はシフトペダル側にクリップがありますので、まずはシフトペダルを外します。

シフトペダルもボルト1本外せば取り外せます。

はめるときに角度が分からなくなるので外す前にマジックなどで合いマークしておくと良いかもしれません。

ペダルを外して、ゴムのカバーみたいなのを抜くと、奥の方にクリップがあるのでマイナスドライバーを突っ込んでそれを外します。

クリップが外せたらもう抜けますので、また車体右側に戻り引き抜きます。

エンジンを降ろさずに触れるのはここまでなので、祈るような気持ちでシフトドラムを手で(木の棒で)回してみます。

すると、カチャン、カチャンと軽く回るではありませんか!

そりゃドッグの嚙み合いでギヤが入らない箇所もありますけど、それは正常な事!

カチャンカチャンと一番下まで下げてから、少しだけカチャリと上にあげて、キーを捻ると、

ニュートラルランプ点灯!歓喜

シフトチェンジできてる!

シフトドラム以降シフトフォークやミッションは正常(っぽい)!

エンジンを降ろさなくて済みそう!(大事)

 

しかしそうなると、先ほど外した部品にやはり異常があるという事なのかと思いよくチェックして見ても、特に破損していたり、著しく摩耗しているような様子はありません。

 

仕方が無いので、組み戻してみて動作を確認してみますと、

普通に動作するではありませんか!

シフトペダルを戻してガチャガチャガチャとシフトチェンジしても、どこも噛みこむ様子もなく普通に動きます。

 

これはこれで困りました。

原因はよくわからないけれど、分解して組み立てたら直りました。』のパターンです。

でも実際、この時点では正常に動作していますし、再現性が無いのでこれ以上検証しようがありません。

もしかすると左右の部品が噛み合っている部分の摩耗などで、強くペダルを操作すると行き過ぎてしまって噛みこんでしまったりするのかな~と思ったり、でもストッパーの部分は摩耗している様子もないし行き過ぎてしまうなんてことあるのかな~と思ったり。

これが自分のバイクで長く乗るつもりだったりするなら予防整備も兼ねて、新品に変えたりするのも選択肢ですが、今回は人のバイクですし、しかもそんなにモチベーションもなさそうなので(久しぶりにエンジンかけたって言ってたぐらいですし)、

ひとまず(少なくとも今の時点では)問題なく作動するようになりました。

という事で作業を完了したいと思います。

※しばらくは近場を走って様子を見てもらいます。

 

と、いう事で組み立てます。

組み立ては基本的に逆の手順でOKですが、

クラッチハウジングのナットを締めるときは回り止めの工具が必要になります。

画像に写っているのはDAYTONAのプーリーホルダーHONDA用(HONDA用!!)という商品で4千円弱ぐらいの物です。(こういう普段あまり出番のない工具が活躍すると嬉しい!)

 

 

 

あとクラッチを締め付けるときはトルクレンチが必須です。

規定トルクで締めることはもちろん、6本とも同じ力で締めることが重要だと思います。

あとカバー側もエンジン側も合わせ面は、古いガスケットをスクレーパーでキレイに剥がして、オイルストーンで磨きました。

エンジンオイルが漏れたり、滲んだりすると困りますのでしっかり念入りにキレイにします。

 

もちろんガスケットも新品です。

オイルフィルターとそのカバーのOリングも、あとフィルター下部の小さいOリングも新品にします。

外したものを全て付け戻したら最後にエンジンオイルを入れて作業完了です。

SRってフレームにオイル入れるんですよね。

何かでフィルター変えたら2.1リットルと見た気がするのですが、2リットル入れたらアッパーとロアの間ぐらいになったので、そこでやめておきました。

フィルターまで変えましたので、エンジン始動前に何回かキーがOFFのまま空キックしてオイルポンプを回してオイルを循環させてから(気休め?)エンジン始動。

 

試しに少し走らせてみましたが、問題なくシフトチェンジできました。

 

ということで、一応走れるようにはなったけど、スッキリはしないという結果に。

なんとなくシフトチェンジも抵抗を感じるような気もするようなしないような。シフトフォークなんかも摩耗しているのはしていると思いますし、今回の箇所以外にもメンテが必要と思われる部分が結構あるバイクでしたので、もし継続的に乗っていくなら順次メンテをしていくと良いんじゃないかなぁと心の中だけでつぶやいて、持ち主のもとへお返ししました。

 

私としても、あまり普段触れることのない車種でしたので、経験値が積みあがったような気がして有意義な作業でした。

 

また再発するようなら改めて検証して、この場でも報告したいと思います。

GVBインプレッサの車内に異臭が・・ エアーフィルターの交換をした話

ある日インプレッサに乗り込むと、何か変なにおいがしまして。

 

  1. びっくりするほどでもないのですが、あれ?なんか臭いぞ!と。

カビとか食品が腐ったようなニオイではなく、動物のフンのようなニオイ。

フンと言ってもそんなに強烈な感じでもなく、言われると確かにクサいな~ぐらいの感じ。

そんな感じとはいえクサいものはクサいので原因究明します。

ほとんど一人で乗ることが多いのですが、たまに人を乗せたときに『コイツのクルマ臭いな』って思われたらショックですものね。

 

まずは普通に室内の確認をしてみます。

捨て忘れたゴミがないか、シートの下に腐るようなものが落ちていないか、シートに何か染み込んでてニオイを放っていないか・・

 

何もありません。

 

というか普段からソコソコ車内は片づけていまして、リアシートにも何も置いていないような状態です。

コンソールボックスやグローブボックスの中も確認してみましたが、書類やスマホの充電器などがあるだけでニオイの原因となるようなものはありません。

 

次はボンネットを開けて確認してみます。

エンジンルームに猫やネズミなどが侵入してそこで・・・という話も聞きますのでチェックして見ます。

モグラが死んでいたという話も聞いたことがあります。

しかしここでも特に異常は見当たらず

ミッションとボディの隙間などの見えない部分の可能性もありますが見えないものは仕方ないので後回しです。

 

そうなると次はエアコンのフィルターとブロアファンがあやしい。

エアーフィルターなんてこの車を購入してから3年以上見てもいないですからひどい状態になっていたとしてもおかしくありません。

あとはブロアーファンの中に侵入者が居て異臭を放つこともあるそうです。(某ディーラー勤め談)

という事でフィルターをチェックしてみます。

 

インプレッサのエアコンのフィルターは助手席のグローブボックスを外した所にあります。

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グローブボックスを開けると左側にダンパーが付いていますのでそれを外します。

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少し指が痛いですがグッとつまめば外れます。

ペンチ的なものがあればその方が賢いかもしれません。

 

ダンパーを外したらグローブボックス上部奥の左右の爪でひっかっかているだけなので、それを左右にグイっとして外します。

↓左側

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↓右側

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画像で見るとすごく分かりにくいですが実物を見れば一発で分かります。

が、これがすごく固いです。

プラスチックをしならせて外す感じなのですが固い

しかも片側を外してから反対側を外そうとすると外した方がまたハマってしまうというイライラ発生機構

結局素手では厳しいと判断しスピンナハンドルの柄を突っ込んでテコでグイっとしました。

ちょっとぐらいキズが付いてもみえない部分ですから。

(結果的に傷は付きませんでした。)

 

無事にグローブボックスを外すとフィルターが見えます。

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プラスチックのケースごと引き抜きます。

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汚れてはいます。

さすがに何年も交換していないだけあって汚れています。

葉っぱなんかも付いています。

でも、別に臭くはない

そりゃホコリっぽいニオイはしますが今回の問題となったニオイではないことは明らかです。

異臭の原因はココではありませんでした。

かといってこのフィルターをそのまま戻す気にはなれませんのでフィルターは新調しました。

 

フィルターが届くまでに数日ありましたので、その間に数時間にわたり換気をしたり、ファブリーズをかけまくったりしてみました。

 

フィルターが収まっているプラスチック部品も洗剤で洗浄しピカピカにして待っていると・・

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新品フィルターはケースASSYでした。泣

ピカピカにした旧部品をゴミに出して新品をサクッと取り付けます。

外した手順の逆順で組み立てます。

組み立てるときは簡単です。

 

・フィルター交換・天日干し・ファブリーズをしましたが、

室内のニオイは変わらず!

 

ちなみにフィルターの下にあるブロアファンに隙間からスマホを差し込んで撮影してみましたがここにも特に異常はありませんでした。

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現時点で原因は分かっていません。

また原因が分かったら報告いたします。

というかどなたか原因に心当たりがある方が見えましたらアドバイスして下さ~い。

 

ちなみにフィルターの交換手順は説明書に記載があります。

12,000kmか1年で交換推奨らしいです。

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追記

その後、しばらくすると臭いは消えました

結局原因はわからないまま、症状は改善してしまいました。

フィルター交換や車内の清掃が奏功したのであれば良いのですが・・。

なんにせよもう臭くはないので良しとします。

インプレッサ[GVB] 2年半ぶりのバッテリー交換 60B19L

2年半前に交換した以来のインプのバッテリー。

前回の交換時に純正サイズではなく、小さいサイズのバッテリーに交換して重量も予算もスリムにしました。

その時の記事もご覧ください。↓

www.ahiruyan.work

 

純正サイズが55D23L(だったかな・・)なので60B19Lに交換しても問題ないはず!

そもそもスペックCグレードは小さいバッテリーらしいし問題なし!という判断で交換したのですが、結果的に全く問題なかったです。

少なくともこの2年半の間でバッテリーが上がったり、始動性が悪くなるようなこともありませんでした。

ただ私はほぼ毎日インプに乗っているので、それもバッテリーにとっては良いのかもしれません。週に一回しか乗らないとかだと分かりません。

 

ビビりの私はこのままいつまで使えるかの実験をする気にはならず・・。

もうすぐ車検のこのタイミングで新しいものに交換します。

朝急いで出かけなきゃいけないときにエンジンかからへん~!なんてなったら最悪ですからね~。ダメになる前の予防交換です。

 

そして今回ももちろん、B19Lにします。

PanasonicのCaosバッテリーで、通販サイトを見ると安いところで100D23Lが12,000円ぐらい。対して60B19Lだと4,600円ぐらい。

3分の1とまではいかないまでも半額以下です!

しかも今回は上記の通り実体験での実績もありますので、自信を持って60B19L一択です!

 

 

という事で交換作業風景です。

2年半使用したバッテリーをまずは外します!

2年半おつかれさま。

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この時点ですでに新しいものを購入していますので交換するのは確定なのですが、せっかくなのでインジケータの表示がどうなっているのか確認してみようと思ったら・・

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汚くて見えませんでした。

「判別不可は要交換」って書いてありますので、それはつまり要交換ってことで新しい物に交換します。

 

10mmのスパナでマイナス端子を緩めて外し、続いてプラスも緩めて外し、バッテリーを抑えているステーも外し、バッテリーを持ち上げて外します。

その持ち上げるときにちょっとしたコツというかポイントがありまして。バッテリーって結構重いし、姿勢的に持ち上げにくいし、持つところもないので、新しいバッテリーから取っ手を移設して持ち上げます。しっかり持てないと腰を痛めたりしますからね~。

※違う種類のバッテリーだと形が違って使えないこともあります。

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というか、皆さんどうしているんですかね?私はこの取っ手はいつも捨てちゃうんですが、取っておく人もいるんでしょうか?スペースがあれば付けっぱなしにする人もいるんですかね?こんなしょうもない事でアンケートなんて取れないですけど、気になります。

「バッテリーの取っ手は交換後どうしますか?」ぜひコメントでご意見ください(笑)

 

バッテリーを下ろしたらターミナルのアダプタを移設します。

これはバッテリーのサイズを変更するために必要な物で、もちろん再利用です。

ガッチリ食い込んでいましたのでペンチでエイッと回して外しました。

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外れました。かなりガッチリ食い込むようで、バッテリー側は削れていました。

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アダプター側はペンチの傷が付いた程度で、内側を含めて特に破損はなさそうなので、新しいバッテリーにそのまま移設します。

プラスとマイナスでサイズが違うので間違えないように(間違えるわけないのですが)装着したら、上からコンコンと叩いて軽く圧入します。

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似たような写真ばっかりですね。

アダプタを付けたら、車載してステーとプラス・マイナスのターミナルを元通りに組み付けて完成。

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うーん。別に何も変わりませんな。(そりゃそうなんですが。)

バッテリーを交換したら恒例の「時計合わせ」「ナビの初期設定(のスキップを押す)を行って作業終了!

 

今回のバッテリーにもぜひまた2年以上頑張ってもらいたいです。

というか今後は2年に1回車検の度にバッテリーを交換することにしましょうかね。

2年に1回4,500円なら全然お得ですし。

インプレッサ[GVB]オイルだけ交換した話 TAKUMIモーターオイル 5W-30

前回のオイル交換でポンプを使って上抜きにチャレンジして、

しっかり失敗しましたので(泣)、

今回は普通に下にもぐってオイル交換しました。

 

前回の失敗した時の話↓

www.ahiruyan.work

今回はエレメント交換はなしでオイルだけの交換。

ジャッキが下に入るようにインプを木材の上にのせて、

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ジャッキアップしてウマかまして、

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下から覗いて、ドレンプラグを

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17mmのレンチで

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緩めてオイルを抜きます。

この時、オイルが手にガッツリかかって写真ありません(泣)。

 

恒例のドレンパッキンのビフォーアフター

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潰れて隙間を埋めるものですので、再利用不可です。毎回交換しましょう!

2個入りで200円ぐらいです。そんなに高いものではないので精神衛生的にもちゃんと毎回交換するのがおススメ!

 

今回のオイルはTAKUMIモーターオイル 5W-30

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街乗りしかしない(というかほぼ通勤にしか使わない)私は最近何事にもコスパが気になっており、お値打ちなこのオイルをチョイス。鈍感なのでエンジンフィールなどの講評は出来ませんが口コミも悪くないし問題はなさそう。

ZEROスポーツさんのオイルを愛用していた時期もあったのですが、なんだかオーバースペックな気がして・・価格も半額とまではいかないまでもそれに近いぐらいの金額で購入できるのでお得です。

 

ドレンボルトを締めてウマから降ろしたらオイルフィラーキャップを開けて注入!

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オイルジョッキを使っても周りにポタっとこぼれたりするので、念のためタオルで周囲を養生するのがコツ!

下の方に垂れたりすると拭き取るのも大変でイライラするので、こういった気遣いが大事。急がば回れですな。

 

そんなこんなで4Lほどのオイルを注いだら、レベルゲージで量を確認して問題なければ作業終了。

オイルについてきたシールに距離と日付を書いてペタッと貼ったら完成です。

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今回はエレメントを交換しませんでしたので、アンダーカバーも外すことなく短時間の作業でした。使った工具も17mmのレンチだけ。

(ジャッキやジョッキも工具といえば工具かな・・)

 

アンダーカバー外してエレメント交換した時の様子もありますので、よろしければご覧くださいませ。↓

www.ahiruyan.work

いつかはオイルの違いが分かる男になりたいです。

インプレッサ[GVB]シフトノブを交換した話

もう走行距離11万キロ越えの私のGVB。

色んな所がくたびれてきております。

特に良く触る部分は劣化が激しいようで・・

シフトノブは塗装は剥げてくるわ、革部分も摩擦でがさがさになるわ、挙句の果てに下部のプラスチック部分が落ちてしまい、なんだかボロボロ。

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手触りにはそんなに違和感はないので、そのまま使用していても問題はないのですが、やっぱり気持ちの問題で新しいものに交換したい!

 

と、そんなことを思いながら数か月、amazon楽天をウロウロするも物が決められずウダウダしておりました。

 

momoのNEROみたいなのがデザインは好みでカッコいいなと思うのですが、

ロゴ部分に汚れが溜まりそうだな~とか、

同じくmomoのROUND METALもシンプルでオシャレだな~と思うのですが、

夏は熱くなりそうだな~とか、

そもそも車の機能的に交換必須ではないだけに、なかなか購入に踏み切れないままだったのですが、今回ついに、交換しましたのでご報告です。

 

悩んだあげく最終的に購入したのがこちら↓

 
『ボール型 リアルカーボン製 ギアノブ AT&MT兼用 汎用 丸型シフトノブ口径変換アダプター付き』という商品です。
 
ブランド物の商品を散々眺めて、最終的にお値打ち商品に辿り着きました。
 
形状的にはシンプルなボール型なので汚れにくいしお掃除も簡単
短い期間で飽きて交換しても許されそうな低価格!
ねじ込み式でM12×P1.25インプレッサにぴったり!
車内のアクセント(?)になればと赤色を購入しました。
それで実際に届いた商品がこちら↓

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なかなか良い!
価格から想像していたよりもずっとキレイです。
※ネジ部分のサイズ変更のアダプターも付属していましたがインプレッサには使用しません。
重量は商品説明によると161gという事なので、どちらかというと軽い部類に入ると思います。手触りも良くサイズ的にも握りやすい!
ただ、ネジ部分はアルミの削りカスが付いていて仕上げが雑な感じ。削りカスを取付時に嚙みこまないように、最初に中を掃除しました。
 
では車両への取り付け作業です。
とは言ってもそんなにたいしたことではなく純正ノブを反時計回りに回して取り外し、新しいノブを取り付けるだけです。
取り外したところ↓

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新しいノブを取り付けたところ↓f:id:ahiruyan:20210905151427j:plain

どうですか?艶々していて結構いい感じではないですか?

リバースに指をかけた感じ↓f:id:ahiruyan:20210905151656j:plain

当然干渉もしませんし、純正に比べて操作しにくいといったこともありません。
STIのロゴやメーター周りが赤いので、色もマッチしていて個人的には大満足。
これで2千円ちょっとなら凄くコスパも良いと思います。
作業も簡単なのでDIY初心者の方にもおすすめのカスタムです。
 
これで作業完了と行きたいところなのですが、このままだと問題があります。
それはこの新しいノブには「シフトパターンの表記がない」事です。
別に自分の車だし、分かっているから必要はないのですが、シフトパターンが書いてないと車検に通らないそうです。
そこで事前にもう一つ準備していたのが↓コレです。

 

『Tuningfan メッキ シフトパターン プレート 右下リバース6MT』という金属製のプレートです。
ろくに確認せず、危うく左上がリバースの物を注文しかけましたが直前に気づき、無事に右下がリバースの物を購入しました。
これは貼るだけなのですが、その位置にすごく悩みました。
ネットで調べると「レバーの周辺で運転席から視認しやすい場所」とか「ハンドルの中心から500mm以内」などの条件があるようですが、それよりも何よりも問題なのが、どこに貼ってもあんまりカッコよくないんです。
後付け感満載と言いますか・・
(後付けなんだから当たり前ですが)
悩んだ挙句、最終的には↓

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どこに貼ってあるかわかりますか?
 
3千円弱のコストで社内のイメージが変わる大満足のカスタムでした。
耐久性が気になるところです。またしばらく使用して劣化がみられるようなら追記します。

上抜きでインプレッサのオイル交換をしてみた話

オイル交換って自分でやると意外とめんどくさいですよね。
私的にオイル交換のめんどくさいところは、
①ジャッキアップ
 ポイントにジャッキを当てるときに下を覗き込むので膝が汚れる!
②手、服が汚れる
 どう頑張っても手にオイルがちょっと付く!
③廃オイル処理
 オイル処理パックなどで捨てないといけない。

③についてはオイルを抜く以上、どうしても抜いたオイルを処理しないといけないのでどうしようもないのですが、
①(と②)に関して免除できる方法がある(かもしれない)という事で、今回はそれを試してみました。

その方法とはズバリ「上抜き」です。

通常クルマのオイル交換をする際にはエンジン底面のオイルパンにあるドレンボルトを外して重力により下から抜くのが一般的ですが、
レベルゲージの穴からホースを突っ込んでオイルを上から吸い上げて抜くのが今回行う上抜きです。
上から抜くのでジャッキアップする必要がなく、ドレンボルトを外した瞬間に手にオイルがかかるという事もありません。
当然エレメントは交換できませんので、エレメント交換の場合は結局ジャッキアップしないといけないのですが、毎回交換するわけではありませんのでオイルのみを交換する時だけでも気軽に出来るようにならないかなと思い試してみることにしました。


その上抜きのために購入したのがこちらです。
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楽天市場で購入した『上抜き名人ちぇんじくん 6L手動式オイルチェンジャー』という商品です。
オイルレベルゲージの穴からホースを突っ込み、ポンプを手動で動かしてタンクの中を減圧し、負圧によりオイルを吸い出すというものです。

原理的には抜けるのは分かるのですが、問題となるのはGVBのEJ20はオイルパンの底までホースが届く構造なのか?という事です。
オイルが溜まっている部分までホースを届かせないと当然吸えるわけないのです。
ググってみると、GVBではないもののEJ20でうまく4Lぐらい抜けたという報告を確認できたので、
たぶん大丈夫だろうと相変わらずの見切り発車でポチっと購入。試してみます。

・レベルゲージを抜きます
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・チェンジャーを組み立てて(といってもポンプとホースを取り付けるだけですが)、ホースを突っ込みます。
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このホースを差し込んでいく中で嫌な手ごたえが。
これ以上入らないところまで差し込んでいくと、なんというかちょっと動くものに当たったような感触が。
うまく説明できませんがオイルパンの底のような固くて不動の物に当たったような感触ではなく、
なんとなくカチャカチャするような物に当たったような感じといいますか・・
もうこの時点で嫌な予感がしますが、ホースを抜いて先端を確認するとオイルが付着しており油面には届いているようなのでとりあえず抜いてみます。

ポンプを上下にシュコシュコ動かすと、ホースの中をオイルがスーーーッと流れていきます。
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ポンプは動かすごとに少しずつ重くなっていきますが、疲れるというほどでもなくむしろ楽しいです。
ただオイルが抜けるスピードはそんなに早くはないです。
少しずつ少しずつ抜けていくので様子を見ながらのんびり待ちます。

しばらくすると「ズココココ・・」とストローで飲み物を飲み干した時のような音がして、それ以上抜けなくなりました。
そこでチェンジャーを確認すると・・
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2リットルしか抜けてない!!

エレメントを交換しない場合で、オイルパンのドレンボルトから抜くと4リットルほど抜けるはずですので、半分ほどしか抜けていない事になります。
ホースをグリグリしてみてもこれ以上奥に入れるのは無理そう。

結論:失敗でした!
改めて調べてみるとうまくいった報告に混じって「STIは何かがあって底まで入らない」という情報もありましたが詳細は分かりません。
サービスマニュアルで調べてみようかと思ったものの、抜けなかったのは事実なので深追いする気にならず。

今回は半分のオイルを交換して作業終了。
ゆっくりしかオイルが抜けないのでジャッキアップして交換してもそんなに作業時間は変わらないかも。
手は汚れないのは良いのですが、半分しかオイルを抜けないのでは意味がないので今後は今まで通り下から抜くことになりそう。
活用方法によっては他にも使い道があるかもしれませんが、今のところ何も思いつきません。
このオイルチェンジャーを購入する方は、車種ごとに入念な下調べをおススメします。


◆後日◆
役に立たないままでは悔しいので、他のエンジンで使えないか試してみます。
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HONDA CBR-250RR MC22 です。
オイル交換時には2リットルちょい抜けるはずですが・・
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2リットル弱抜けました。まあまあ?
(そもそもこの目盛りは正しいのですかね?大雑把な感じですが・・)

ちなみにKAWASAKIのKZ1000Aは少しも抜けませんでした。
Zこそマフラーを外さないとオイルが抜けないので、上抜きできると大幅に手間が省けて良かったのですが、そううまくはいきませんですね。