タコメーターケーブルの取り出し口がエンジン前面にあるのですが、そこからオイルが滲んでいるのが気になりまして。
いたるところからオイルの滲む私のバイクですが、簡単なところから少しずつでも改善をしていきたいと思っています。「オイルが漏れるのはオイルが入っている証拠」とか「カワサキの旧車はそんなもん」とか言われますが漏れるのが正常なわけないので頑張って修理していきます。
中でもタコメーターケーブルはマフラーのすぐ上にあり、ここからオイルが垂れると発火の危険性があるのではないか、と精神衛生上良くない位置にあり、落ち着かないので対策する事にしました。
オイルでベタベタのタコメーターケーブル取り出し口↓
(後になって気付く事があるのですが、部品を注文する前にもっとちゃんと観察しておけば・・・)
修理に取りかかる前に、現状の改善方法について選択肢を考えてみます。
私のZ1000Aは少し前にウオタニのSP2を導入していますのでそこから回転数の信号を取り、電気式のタコメーターに交換する事も考えたのですが、タコメーターケーブルの取り出し口に蓋をする部品や電気式のメーターの価格を合わせて考えるとイイ金額になってしまいます。レスポンス良く正確な回転数を表示してくれるのは魅力的ですが、冷静に考えて、正確な回転数情報がどうしても必要かと言われるとそうでもなく、かかる金額と見合わないような気がしました。
なので今回は機械式のタコメーターのまま、PMC製のタコメーター取り出し口(Oリングが二重になっているオイル漏れ対策品)とタコメーターケーブルを用意し、機能はそのまま、単純にオイル漏れだけを修理する事にしました。
マフラーを外して作業するとやりやすいとは思うのですが、そのままでも作業できそうでしたのでそのまま作業しました。
前オーナーがオイル漏れを対策しようとしたのかケーブルにもコーキングのようなものが塗ってあります。↓
取り外しは難しくなく、キャップ(?)の部分をペンチでつかんで回して緩めるとケーブルが抜けます。↓
メーター側も同じように簡単に抜けます。↓
上手く説明できませんがタコメーターケーブルに限らずこういったケーブルを抜く時には、簡単な構造の物であっても、外したら元に戻せないんじゃないかっていう漠然とした何とも言えない不安感に襲われます。私だけでしょうか?
ケーブルを外したら取り出し口も外します。
六角ボルト1本で止まっているだけなのでこれも取り外しは難しくありません。
ボルトを外したら引っこ抜くだけです。
新旧比較↓
マヌケな私はここまで来てやっと気付きました。
純正だとゴム製のOリングが1箇所らしいのですが対策品は2重になっています。
ところが外した部品も2重になっています。
もともと前オーナーが対策品に交換していたようです。
並べて見比べるとゴム製のOリングがへたっていて厚みがないのが良くわかりますが、ならばOリングだけ交換すれば安上がりでした。
エンジンに固定する部分の形状も違いますので、部品を購入する前に良く観察すれば気づけたと思うのですが、純正だと思い込んでいました。
ゴム製のOリング以外は磨耗するような物でもないので、無駄な出費でしたが今さら言っても仕方がないので気を取り直して新品部品を取り付けます。
ギアを移植↓(移植と言っても差し込むだけですが)
エンジンに差し込む前にOリングにグリスを塗っておきます↓
エンジンに挿入しボルトを締めて取り付け完了↓
新品のケーブルを取り付け↓
それぞれケーブルを差し込んでキャップ(?)を締めるだけです。
動作を確認して作業終了↓
無事に針が動いて一安心です。
これでこの部分からのオイル漏れが無くなるといいなと思います。
意気揚々と対策品を準備したのに同じ部品が出てきたのは悔しいですが、逆に言えば対策品も長く使用していれば漏れてくるということですので、やはり定期的にメンテナンスが必要なんだと実感しました。