前回の記事で不動状態で購入したCBR250RR MC22の車体からキャブレターを取り外し分解整備、いわゆるオーバーホールが完了しましたので今回の記事ではそれを車体に戻してエンジンがかかるのかを試してみたいと思います。
前回の記事↓
我が家に来た時にはセルは回るもののエンジンがかからない状態で、その時点ではキャブから電装までエンジンがかからない原因はいろいろと考えられたのですが、キャブレターを分解して内部を確認したところ明らかに燃料の通るジェットが詰まっていましたので、キャブが原因だった可能性に期待が膨らんでいます。これでキャブがキレイだったら他に原因がある可能性が高まるところでしたが、エンジンがかからなくても不思議ではない程度には汚れていましたので恐らくキャブをオーバーホールしたことでエンジンもかかるようになったことでしょう。(願望)
と、はやる気持ちを抑えて、せっかくキャブが外れていますので車体に取り付ける前に一つ作業をしたいと思います。
それはプラグ交換です。
このCBR250のMC22型は特徴的なフレーム形状をしていまして、そのせいなのかは分かりませんがプラグがとっても交換しにくそう。ほかの方の作業記録を見ても特に3番のプラグが作業スペースが狭くて大変のようです。なのでこのキャブが外れているタイミングでプラグを交換すれば少しはマシだと思いますのでキャブを付ける前にプラグを交換します。
そして結果的には良い判断だったようでそんなに苦労せず交換できました。
※あとから気づいたのですがプラグ周りの作業の記録写真を全然撮っていませんでしたので画像がなくてすいません。
ウワサ通り3番が作業しにくいと言えばしにくかったですが常識の範囲内というか、工具を投げたくなるほどイライラすることは無く交換できました。
外したプラグ↑
何年もエンジンがかかっていなかったということなので焼き色を見てもあんまりよく分かりませんが、思ったよりはきれい。
交換用に用意したのはイリジウムIXです。↑
ちょっと話逸れますけど旧車にイリジウムを使うのはあんまり良くないって話ありますよね?なんででしょうね?火花が良く飛ぶなら旧車でも新車でも良い事のような気がするのですが・・・。細かい仕組みが良く分かっていないのでそのうち少し勉強してみたいなと思っています。
このCBR250RRもこの時点で30年前の車両ですので旧車になるのかな~などと考えながらも交換が大変なのでまたすぐに交換しなくても良い様に長寿命そうなイリジウムにしました。
プラグ交換が終わったらキャブを車体に取り付けます。インシュレーターをエンジンに押し当ててグイっと押し込むとズボッとはまりました。外した時はゴム製のインシュレーターが硬化していて全然抜けなくてすごく苦労したのですが、取り付けるときはインシュレーターが新品なのでスムーズにはまって簡単でした。
4気筒ともキチッとはまっている事を確認してホースバンドを締め付けて取付完了。
チョークケーブルとアクセルケーブルも繋いでキャブの準備は完了です。
(ちなみにアクセルケーブルも元々付いていたものはボロボロでしたので新品を購入したのですが、純正部品は廃番という事で手に入りませんでした。代わりに社外のものでMC22用となっているものを購入しました。)
さらにエアクリを取り付けてあとはタンクを戻せばエンジンが始動できるはずです。
そこでさらに、作業をもう一つ!
せっかく外してありますし、中身が空っぽのうちにタンクの錆び取りとコーティングをしてしまいたいと思います。
使うのは有名な(?)栄技研というメーカーの花咲かGというタンクの錆びとりコーティング液です。
①タンクの中をキレイに洗ってから20倍に薄めた花咲かGで満たし一晩放置して錆び取り。②その後再度洗浄し、③もう一度希釈した花咲かGで濯ぎそのまま乾燥させればコーティングも完了です。
タンクを洗浄中の様子↓
ついでに動きが渋くて信頼性に欠ける燃料コックも新品に交換しました。
この燃料コックは純正部品がまだ購入可能だったのですが価格を聞くと1万円以上!
本当は信頼性の面からも純正部品が良かったのですが、だんだんと修理費用がかさんできていることもあって今回は楽天やヤフオクで売られている(おそらく)中華製と思われる商品を購入しました。こちらは2,600円ほどで純正部品の5分の1ほどの価格で購入することができました。なぜか『交通安全のお守り』がおまけで付いてきました。(謎)
(※ちなみにこの燃料コックは結論から言うと問題なく使用できております。)
↓画像はもともと付いていた燃料コックです。中のスプリングもボロボロで動きが渋かったうえにエンジンからの負圧で動くダイヤフラムも汚かったのでASSYで交換することにしてしまいました。
今まで燃料コックの中身なんて構造を考えたこともありませんでしたが、パチンコ玉のようなボールを動かすことで流路をふさいでオン・オフ・リザーブを切り替える仕組みになっていたんですね。
それにエンジンからの負圧が無いとダイヤフラムが蓋をして燃料が流れないようになっているのも私としては新発見でした。おかげでエンジンがかかっていない時に燃料漏れがないようになっているみたいです。こういった細かいひとつひとつの部品を見ても開発された方のアイデアがたくさんあって感心してしまいます。なんでもそうですが車やバイクって本当にスゴイですね。
妙なところで感心しつつ、内部とコックがキレイになったタンクを車体に取り付けたらガソリンを入れていよいよエンジン始動です。
バッテリーを繋ぎキーを捻ってニュートラルを確認しドキドキしながらセルスイッチを押すと・・・
キュキュキュブロロロロロ・・・・
とスムーズにエンジンがかかりました!!!
正直言って拍子抜けするほどスムーズにかかりました。始めはアイドリングが高かったのですがアイドリング調整用のスクリューで調整後は問題なく安定しています。アクセルにもちゃんと反応してスムーズに回転も上がります!うまくいきましたー!
ちなみにマニュアルによるとアイドリングの回転数は1,500±100rpmが適正らしいです。
これで一番のヤマを乗り切ったので実際に走れるまでもう一息です!エンジンがかからないうちはバイクを買ったのかオブジェを買ったのか分かりませんので無事にエンジンがかかったときは本当にホッとしました。
これで実際に走るまでに点検及び整備が必要なのは、タイヤとホイールとブレーキと灯火類とチェーンとできれば外装と・・・
まだまだやることはありますが少しづつ頑張っていきます。
あ!一番肝心なナンバーの取得がまだでした!
これで走れるめどがついたので次はその辺の関係です。
次回は『⑥ナンバーの取得と任意保険編』の予定です。
おたのしみに~?