GVBインプレッサとKZ1000とCBRと。

インプレッサGVBとCBR250RRとKZ1000の整備記録と備忘録ですが良くも悪くも誰かの参考にでもなれば幸いです。※Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。

上抜きでインプレッサのオイル交換をしてみた話

オイル交換って自分でやると意外とめんどくさいですよね。
私的にオイル交換のめんどくさいところは、
①ジャッキアップ
 ポイントにジャッキを当てるときに下を覗き込むので膝が汚れる!
②手、服が汚れる
 どう頑張っても手にオイルがちょっと付く!
③廃オイル処理
 オイル処理パックなどで捨てないといけない。

③についてはオイルを抜く以上、どうしても抜いたオイルを処理しないといけないのでどうしようもないのですが、
①(と②)に関して免除できる方法がある(かもしれない)という事で、今回はそれを試してみました。

その方法とはズバリ「上抜き」です。

通常クルマのオイル交換をする際にはエンジン底面のオイルパンにあるドレンボルトを外して重力により下から抜くのが一般的ですが、
レベルゲージの穴からホースを突っ込んでオイルを上から吸い上げて抜くのが今回行う上抜きです。
上から抜くのでジャッキアップする必要がなく、ドレンボルトを外した瞬間に手にオイルがかかるという事もありません。
当然エレメントは交換できませんので、エレメント交換の場合は結局ジャッキアップしないといけないのですが、毎回交換するわけではありませんのでオイルのみを交換する時だけでも気軽に出来るようにならないかなと思い試してみることにしました。


その上抜きのために購入したのがこちらです。
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楽天市場で購入した『上抜き名人ちぇんじくん 6L手動式オイルチェンジャー』という商品です。
オイルレベルゲージの穴からホースを突っ込み、ポンプを手動で動かしてタンクの中を減圧し、負圧によりオイルを吸い出すというものです。

原理的には抜けるのは分かるのですが、問題となるのはGVBのEJ20はオイルパンの底までホースが届く構造なのか?という事です。
オイルが溜まっている部分までホースを届かせないと当然吸えるわけないのです。
ググってみると、GVBではないもののEJ20でうまく4Lぐらい抜けたという報告を確認できたので、
たぶん大丈夫だろうと相変わらずの見切り発車でポチっと購入。試してみます。

・レベルゲージを抜きます
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・チェンジャーを組み立てて(といってもポンプとホースを取り付けるだけですが)、ホースを突っ込みます。
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このホースを差し込んでいく中で嫌な手ごたえが。
これ以上入らないところまで差し込んでいくと、なんというかちょっと動くものに当たったような感触が。
うまく説明できませんがオイルパンの底のような固くて不動の物に当たったような感触ではなく、
なんとなくカチャカチャするような物に当たったような感じといいますか・・
もうこの時点で嫌な予感がしますが、ホースを抜いて先端を確認するとオイルが付着しており油面には届いているようなのでとりあえず抜いてみます。

ポンプを上下にシュコシュコ動かすと、ホースの中をオイルがスーーーッと流れていきます。
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ポンプは動かすごとに少しずつ重くなっていきますが、疲れるというほどでもなくむしろ楽しいです。
ただオイルが抜けるスピードはそんなに早くはないです。
少しずつ少しずつ抜けていくので様子を見ながらのんびり待ちます。

しばらくすると「ズココココ・・」とストローで飲み物を飲み干した時のような音がして、それ以上抜けなくなりました。
そこでチェンジャーを確認すると・・
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2リットルしか抜けてない!!

エレメントを交換しない場合で、オイルパンのドレンボルトから抜くと4リットルほど抜けるはずですので、半分ほどしか抜けていない事になります。
ホースをグリグリしてみてもこれ以上奥に入れるのは無理そう。

結論:失敗でした!
改めて調べてみるとうまくいった報告に混じって「STIは何かがあって底まで入らない」という情報もありましたが詳細は分かりません。
サービスマニュアルで調べてみようかと思ったものの、抜けなかったのは事実なので深追いする気にならず。

今回は半分のオイルを交換して作業終了。
ゆっくりしかオイルが抜けないのでジャッキアップして交換してもそんなに作業時間は変わらないかも。
手は汚れないのは良いのですが、半分しかオイルを抜けないのでは意味がないので今後は今まで通り下から抜くことになりそう。
活用方法によっては他にも使い道があるかもしれませんが、今のところ何も思いつきません。
このオイルチェンジャーを購入する方は、車種ごとに入念な下調べをおススメします。


◆後日◆
役に立たないままでは悔しいので、他のエンジンで使えないか試してみます。
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HONDA CBR-250RR MC22 です。
オイル交換時には2リットルちょい抜けるはずですが・・
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2リットル弱抜けました。まあまあ?
(そもそもこの目盛りは正しいのですかね?大雑把な感じですが・・)

ちなみにKAWASAKIのKZ1000Aは少しも抜けませんでした。
Zこそマフラーを外さないとオイルが抜けないので、上抜きできると大幅に手間が省けて良かったのですが、そううまくはいきませんですね。